6.熱処理
浸炭焼入れ
浸炭→焼き入れ→焼きもどし(調質)を行った鋼球(パチンコ玉)の表面層は非常に硬く、
内部のC(炭素)%は低くしなやかで強靱な組織であるため、耐久性、反発性が向上します。
※ 浸炭焼入れは低炭素鋼球の熱処理行程です。
浸炭
荒研磨された鋼球を回転レトルト炉に練炭と一緒に投入し、密閉して炉内を飽和炭素雰囲気の状態で温度を約900度まで加熱し、長時間かけて鋼球の表面から約1㎜程度のC(炭素)%を高めるように浸炭を施します。
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焼入れ
炉内温度を密封状態で焼き入れ可能な温度(約800度)まで下げて、炉内から一気に水槽に鋼球を投入し、急冷して表面の炭素を固定させます。このとき出来た表面の炭素合金が非常に硬い金属です。
焼き戻し(調質)
浸炭、焼きいれされた鋼球を再度、連続テンパ炉に入れ低温(約200度前後)で1時間程度熱処理を行い、徐冷(焼き戻し)し内部の金属組織と硬度を安定させます。
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