ブログ

印伝・正平柄の手帳カバー

グッズ紹介

2013/03/14

こんにちは

投稿 №825

メモを書くとき手帳もお洒落なものにしたいと思い色々なカバーを探していました。

 

以前に会社の新社屋竣工記念のときにもらった名刺入れを見て印伝のことを思い出しました。

名刺入れを開いたところの隅に小さい会社ロゴが入っています。 

この名刺入れをお得意様やお客様に渡すときに社長が

この瓢箪柄は商売繁盛という意味があるので…』と説明しながら渡されていたことも思い出しました。 

 

やっぱり手帳カバーはMade in JAPANで、日本の伝統技術の印伝で作られたものを買おうと印伝のお店に行きました。

 

株)印傳屋上原勇七さんの印伝柄には江戸小紋などの日本の伝統柄がたくさんありました。

印伝に使われている瓢箪、花空草、亀甲…etcの柄にはそれぞれにいわれがあるそうです。…(詳しくはココ

例) トンボ柄
  トンボトンボは前にしか飛ばない後退しないという”いさぎよさ”から武士のあいだで『勝虫』と呼ばれたことから、トンボ柄は武具や装飾に良く使われたそうす。
武田信玄や前田利家も好んで使っていた柄だそうです。

 

そんな日本の伝統柄で、かっこいい柄で粋ないわれがあるものが無いか探していると…

 

 なんやこの柄は…

正平六年六月一日という謎の文字が入った柄が…

正平六年って西暦何年
何があった日なんやろ~
誰かの誕生日か

 ん~…(店の人に聞いてみよう)…

その謎の柄の意味を店員さんに聞いてみました。

 

  『 この正平六年六月一日って何の日ですか』 
  『 この柄は正平柄という柄で限定生産された商品で…””(ふすべ)という技法で鹿皮を…
…(※ 商品について詳しい説明)…
それでこの正平六年六月一日の文字は正平革をイメージしてデザインしてあるんです…』 
  正平皮~ 何それ じぇんじぇん知りまへ~ん~』 

説明を聞いても『正平六年六月一日の正平革って…?』  チンプンカンプンだったので詳しく聞くと…

正平革について
兜の左右に反り返ったところや、鎧の胴体などに貼られている革のことで、正平御免革、御免革ともいう。
正平六年(1351年)南北朝時代、甲冑は当時九州でもよく作られていたのですが、肥後の国(熊本県)の甲冑師の使っていた革に模様を捺す版木が、「不動明王」や「八幡」の絵や文字が入った『天平革』が、恐れ多いとして使用禁止を言い渡されてしまいました。
たまたま、当地を訪れた鎮西将軍懐良親王が、この腕を惜しんで、唐草や獅子の文を許し、模様の版木に彫られたの日を彫った版木を用いて描いた革を「正平革」として、盛んに甲冑に使われるようになったわけです。

正平柄の説明を聞いて、謎めいた文字や伝統の製造方法ののことなどウンチクが気に入って… 

 

こも正平柄の手帳カバーを買ってしました。 

search写真は全てクリックすると大きくなります。(800×533)

箱を開けると燻されているので燻製のいい香りがします。

鹿皮も柔らかくて漆の部分が少し硬く手触りも良い~

 

一生大事に使おう~!!  

 

謎だった”正平六年六月一日”もちゃんと入っています。

 

筆記道具はそろいましたが、  字が汚い文字なので…

この手帳カバーに恥ずかしくないような美文字になるよう字の練習もしようと思ってます。 

 

平成に作られた正平革を使い込んだらどのようになるか…楽しみです。